2023/04/01 20:15 読売新聞オンライン
8000歩以上のウォーキングを週1~2日続ければ10年後の死亡リスクが大きく低下するという研究結果を、京都大と米カリフォルニア大ロサンゼルス校のチームがまとめた。歩く頻度や歩数を増やしても効果はほぼ同じといい、時間や体力に余裕のある日に歩くだけで健康への好影響が期待できるとしている。論文が国際医学誌に掲載された。
チームの井上浩輔・京大助教(社会疫学)らは米国の健康調査データを基に、20歳以上の男女3101人(平均50.5歳)の歩数や年齢、性別、病歴などと、10年後に心筋 梗塞 や脳梗塞などで死亡するリスクを解析した。
その結果、1日8000歩以上を週1日も歩かない人に比べ、週1~2日歩く人の10年後の死亡リスクは14.9%低く、週3~7日歩く人で低下した死亡リスク(16.5%)と、ほぼ同じだった。
歩数などの条件を変えて比べても「週1~2日、1日8000歩」の健康への効果は「週3~7日、1日1万歩」と同等で、逆に6000歩を超える日が全くないと死亡リスクは大きく上昇した。
以上
北岡裕章・高知大教授(老年病・循環器内科学)の話 「歩数と健康の関係に科学的な根拠を与え、少しでも歩く方が良いことを分かりやすく示した成果だ。歩行に加えて生活習慣、持病、年齢やフレイルなど個人差も考慮し、バランスや筋力を保つ運動を組み合わせるなど、より効果的な方法を考えるきっかけにもなるのではないか」
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